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sylphid

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Mañana será otro día

2010年 04月 21日 ( 1 )

「ラテン音楽 名曲 名演 名唱 ベスト100」
第8章 
ラテンアメリカの真実がみえる10曲-ニカラグア-
 ⑧-Pobrecito mi cipote-

この曲はyoutubeでは見つけることができませんでした。
ルイス・エンリケ・メヒア・ゴドイの歌を聴いて欲しかったのですが、曲は紹介できませんが、竹村さんの語るニカラグアの真実は読んでほしかったので引用します。。
-----------------------引用-------------------
 ニカラグアを訪れたのは1993年5月のことだった。歌手のルイス・エンリケ・メヒア・ゴドイ(1945~)に会うこと、そして長期間におよんだ内線後の首都マナグアの様子を自分の目で見ることが目的だった。ルイス・エンリケは、兄のカルロス・メヒア・ゴドイ(1943~)とともに、広くラテンアメリカやスペインでも知られている国民的な歌手/ソングライターである。彼らの名前がとどろいたのは『武装するギター』と題されたアルバムのためだった。76年に二人は亡命先のメキシコで多くの音楽家や音楽関係者の協力をえてこれを完成。その直後に極秘裏にニカラグアに音源がもちこまれて反政府のアングラ放送で流されると大反響をよび、マナグア市民に蜂起をうながすことになったのだ。それは悪名高かった独裁者ソモサ大統領を米国への亡命へと追い込み、サンディニスタによる革命に成功をもたらすことにもなった。
 そのアルバム『武装するギター』(原題Guitarra Armada)のジャケットには、巨大な銃口とそこから飛びだす5色のカラフルな銃火が描かれている。A面1曲目に針をおろすと、男たちの短い会話につづいて素朴なタッチのワルツが聴こえてくるが、その内容がとんでもない。その曲名は「エル・ガーランド」というが、じつはこれはガーランド小銃のことで、歌の内容はその扱い方なのだ。曲が進むにつれ、機関銃を扱うマニュアル、火炎瓶の作り方、さらに闘いに倒れた司令官たちの追悼歌が飛びだしてくる。ラストはマーチで「サンディニスタ賛歌」。どれもが音楽として完成度が高く、アイディアがすばらしい。だからこそ、このアルバムが人びとの心をうごかし、サンディニスタ側に勝利をもたらす一因になったと言えるだろう。
 夫人とともにマナグアの空港まで出迎えてくれたルイス・エンリケとは初対面だったが、レコード・ジャケットで見なれた顔だったからすぐに彼をキャッチ。彼の車に乗せてもらって市内のホテルへとむかう。だが、首都とは名ばかりで、マナグアの中心部に入っても廃墟のようなたたずまいが続く。じつはニカラグアも有数の地震国である。1931年3月の大地震で一度壊滅状態となり、ようやくその傷跡も癒えたと思うまもなく、72年12月にふたたび大地震に襲われて全滅。このとき世界の国々から義捐金がよせられたが、ときの大統領ソモサはそのお金までも着服するという強欲ぶり。こういう独裁者に国を牛耳られる国民はたまったものではない。
 しかも誕生した革命政権を好まない米国はサンディニスタ民族解放戦線(FSLN)を共産主義集団とみなし、反対勢力のコントラに後方支援をおこなう一方、経済封鎖をやりFSLN政権へのゆさぶり作戦を展開。そのため内線がつづき、死者は3万人をこえた。若者は戦争にかりだされ、労働力は不足し産業は麻痺した。一時は年間3万3千パーセントのインフレを記録したほどだ。復旧も思うにまかせず、それで街並みはまさに荒れ放題というわけだった。
 劣悪きわまりない社会環境の荒波を乳幼児たちがモロにかぶっている。83年の統計によると、ニカラグアの乳児死亡率は75.2パーセントにも達している。やはり内線が続いた隣国グァテマラの同じ年のそれが71.2パーセントだ。この戦慄的な数字は、エルサルバドルの35.1パーセント、メキシコの33パーセントの倍以上である。ルイス・エンリケ・メヒア・ゴドイの「かわいそうなちび」はそうした現実をテーマにした曲である。赤ん坊の様子がおかしくなり、医者を探すことになる。だがやっとみつけても、薬がなく、医者は「革命とともにいつかよくなるだろう」というしかないのだ。「夜ふけに/鼻声のはげしい泣き声がして/かわいそうなちびは/天国に召されていってしまったのです」とルイス・エンリケは歌をむすぶ。この唄をはじめて聴いたとき、ぼくは目がうるうるして困った。そしてなにもできない自分が情けなくなった。でも、彼は歌をつくり唄うだけではない。お宅を訪ねたときに紹介されたお嬢さんの1人は、ある朝、彼の家の前に捨てられていた乳児だったという。高名な歌手の家庭ならきっと育ててくれるだろうと、祈るような気持ちで生みの親は置いていったのにちがいない。
------------------------------引用終わり-------------------------
 ここにも、傲慢な米国の影がちらほらしていますね。大国に面と向かってたてつくのも愚かではありますが。太鼓持ちのように迎合するのはいかがなものでしょうか。。おだてていればのぼせるかたがたですから、自分をしっかり持って上手くつきあえばいいのでしょう。。西欧の方々のように。。
 話が、変な方にいっちゃいましたね。表題の曲は探し出せなかったけれども、文中の「 Carlos & Luis Enrique Mejia Godoy - Guitarra Armada 」は数曲youtubeにアップされていました。「 El garand 」は見つからなかった。リンクをはっておきますね。。


by sylphid-mave | 2010-04-21 06:11 | 音居間Latin | Comments(0)