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sylphid

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Mañana será otro día

2010年 04月 15日 ( 1 )

「ラテン音楽 名曲 名演 名唱 ベスト100」
第8章 
ラテンアメリカの真実がみえる10曲-キューバ-
⑤-Hasta siempre-
知っている方も多いと思います。チェ・ゲバラの賛歌。。
この項でも全文を紹介させていただこうと思います。。長文になりますが。。
---------------------引用--------------------------
 1997年はチェ・ゲバラの没後30周年にあたっていた。それをうけてフィデル・カストロは97年を「チェ・ゲバラと同士たちの戦死30周年の年」と意味づけ、またゲバラの命日にあたっていた10月8日に第5回共産党大会を開催した。その前後、日本からもマスコミのキューバ取材がいつになく増え、報道の量やスペースもふくらんだが、相変わらず皮相的な見方が多かった。
 そんななかで、某紙のニューヨーク特派員のY氏がラ・アバナを訪れて書いた記事は噴飯ものだった。「夜ともなるとホテル近くに群がる売春婦たち」とか「婦女子を売春に駆り立てる政治のどこが健全だろうか」と書いていたが、彼が本拠地とするニューヨークにもコールガールはごまんといる。それに、ぼくはかれこれ20回近くキューバを訪れているが、売春婦が群がっているところなど見たことがない。百歩ゆずって群がっていたとして、それは政治の問題などではなく、個人の人生観ないしは価値観の問題である。そんなことより、キューバには援助交際など存在しない。Y記者はまたキューバの配給制にふれ、「革命以来38年間も共産党独裁を続けながら、配給所から食糧をなくし・・・・・・・・」と書いているが、それが米国主導の経済封鎖に起因していることは言うまでもない。第一、キューバではこの困難な時代でも、教育、医療は無料であり、外貨を稼がないかぎり税金もとられない。配給は滞りがちでも、ないわけではない。キューバ政府は誠意をもってその問題と対処していることはぼくのような外国人にも判る。それをとやかく言うなら、われわれが積み立ててきた国民年金の支給開始年を勝手に遅れさせて平然としている日本政府の欺瞞やだらしなさも責めるべきだろう。(親爺注:この本が書かれた当時はね。今はもっとひどい。だらしないを通り越してもはや犯罪だ。!!)さらにY記者はキューバの最大の輸出産業は音楽だとし、96年には1万1500人ものミュージシャンが海外に出稼ぎに行ったと指摘するが、キューバはもともと音楽輸出国なのだ。それに、どこかの国のように麻薬を輸出しているわけではない。おまけに「キューバの音楽は、アフリカのリズムとラテンのサウンドがミックスしたもので、50年代にはチャチャチャが、そして今はサルサと、世界で最もナウい音楽として世界中の若者に評判だ」と、音楽ファンがみればあきれるようなデタラメを並び立てる始末である。キューバや共産主義が嫌いなのは個人の問題だが、色めがねでみた記事や間違いだらけの記事しか書けないやからは少なくともジャーナリストとして失格である。
 話を戻そう。97年6月から翌98年の生誕70年の日(6月14日)頃まで、チェが世界的に話題となった。ほぼ30年ぶりに、チェの両腕のない遺骨がボリビアの元空港だったバジェグランデの旧滑走路下から発見され、97年7月12日に第2の祖国だったキューバへ移送されたことがまず話題となった。つづいて没後30周年の10月8日前後を頂点に様々なイベントが催され、チェの祖国アルゼンチンでは伝記映画が製作・公開され、いろんな国でいくつもの追悼企画本が出版されたり、追悼CDがリリースされた、チェの写真やイラストをあしらったTシャツ、ライター、腕時計などなど、フォローしきれないほどのグッズも売り出された。チェは革命家というより、いつのまにかボブ・マーリィのような永遠のポップ・アイドルになってしまったようだ。
 チェの自著や伝記を読んで感じるのは、ラテンアメリカやアフリカから貧困を駆逐するために命を賭けて巨悪と闘おうとした彼の一貫した姿勢である。まだ青臭さを残しているかのような理想主義者であり、一途な情熱と頑ななな信念をもつ行動の人であり、なにより無私で清廉の人だった。そうしたチェの薫陶をうけたせいか、いまや40余年に及ぶ共産党独裁と言われようと、その間キューバでは要人による汚職は一件も発生していない。日本では、自民党の長期独裁政権がつづいた時代に、多くの大物政治家や高級官僚が私服を肥やして逮捕されたのと大違いだ。
 97年10月にメキシコでリリースされ、日本でも『永遠なるチェに捧ぐ』(Pentagrama=テイクオフ TKF-2904)というタイトルで出ているCDに「30年後」という曲がある。自作自演歌手アルマンド・チャチャはギターの弾き語りで、こんな一節を唄う。「1960年代に死んだチェ・ゲバラ/しかし風のように息づき、言葉を動かしている/自由に、そして充分に、鐘の音のように繰り返し響きながら/まだ彼の顔はアメリカ大陸中を旅している/彼の分け隔てない人類への愛/彼の夢は自由と希望の夢/彼のまなざしとパイプは未来へとつながっている/1960年代に死んだチェ・ゲバラ/しかし今も息づく/30年経って私は想い出す・・・・・・」(西村秀人訳)
 この唄を聴いたときに、ぼくはチェが永遠のアイドルになったわけが少し判ったような気がした。要するにチェは、ラテンアメリカの大半の人たちにとって、昔も今も希望の星なのだ。言葉を換えるなら、希望や夢をかなえることを妨げる巨大な壁は今も厳然と存在し、人びとはチェが、ベルリンの壁のように、その障壁を壊してくれる存在、ないしはシンボルとしてみなしているのだ。このように人の心に生き続ける死者はもはや死者ではない。
 ここに挙げた「アスタ・シエンプレ」は、キューバの愛国詩人として知られたカルロス・プエプラがチェに捧げた佳曲で、あまたあるチェ賛歌や追悼歌のなかでもっとも有名なものだ。「その至高の歴史から/我々はあなたを愛することを学んだ/そこではあなたの太陽のような勇気は、死さえも包み隠してしまった/ここには清らかで深い透明なものが残った/愛すべきあなたという存在が/指揮官チェ・ゲバラよ・・・・・前進していこう/あなたと一緒に前進していこう/フィデルとともに我々はあなたにこう告げる/指揮官よ永遠なれ」(西村秀人訳)
 享年39歳だったが、チェは地獄におちたのだろうか。それとも天国だろうか。だが、どうやらこの世を去らずに、チェはあなたの心に39歳のまま生き続けているというのが正解のようだ。
-------------------------引用終わり--------------------------
先日紹介したビクトル・ハラの『宣言』の項でもふれられていましたし、トム・ジョビンとボサノバについて書いたときもふれましたが、ここでもアメリカ合衆国の影が色濃く見えます。中南米の人びとはアメリカを「アメリカス」とアメリカには二つの大陸があることを意識した呼びかたをしています。それに対してアメリカ合衆国民はどうもアメリカは=アメリカ合衆国であり、アメリカ大陸は合衆国とその属国だと認識しているように思えるんですよね。。双方とも移民の国です。様々な問題はあるにしても先住民と移民者とが混血し双方の文化を残してきているラテンアメリカに対して、先住民を駆逐し占領してしまった彼の国は、やったことは旧ドイツの狂信的指導者とたいして変わらないような気がするのはわたしだけ??。過日の9.11の悲しい事件だって彼らの傲慢さが招いた結果のような気もします。。

素敵な曲ですし「チェの賛歌」だってインパクトもあるのでたくさんの人が様々なアレンジでカバーしています。。その中から数曲。
おすすめは、まずは
カルロス・プエプラの自作自演
Carlos Puebla - Hasta siempre


去年チェの命日にふれて紹介した曲
Hasta siempre (Nathalie Cardone)


この演唱も前に紹介しましたね。確かスペインのグループだったと思います。
http://www.jahmila.com "Hasta Siempre Comandante" from dvd "Fiesta Clandestina"

こういうのもいいねメタル系です。。
Boikot- Comandante Che Guevara


Hasta siempre Comandante
Aprendimos a quererte   あなたを愛することを我らは学んだ
desde la histórica altura  高貴なる歴史から
donde el sol de tu bravura あなたの勇気ある輝きで
le puso cerco a la muerte. 死さえも包囲した

Aquí se queda la clara,   ここに残されたものは明らかだ
la entrañable transparencia, 透き通るように染み入ってくる
de tu querida presencia   敬愛すべきあなたの存在
Comandante Che Guevara.  司令官 チェ・ゲバラ

Tu mano gloriosa y fuerte あなたの栄光に満ちた力強い手は
sobre la historia dispara  歴史を撃つ
cuando todo Santa Clara  サンタ・クララの街が
se despierta para verte.  あなたを目にするために目覚めるときに

Vienes quemando la brisa あなたは硝煙の風とともに
con soles de primavera  春の日差しの中をやってくる
para plantar la bandera  旗を立てるために
con la luz de tu sonrisa.  あなたの零れるように輝く笑顔とともに

Tu amor revolucionario    あなたの革命的な愛が、
te conduce a nueva empresa あらたなる試練へと向かわせる
donde esperan la firmeza   そこは、あなたの力強い
de tu brazo libertario.     解放の手を待っている

Seguiremos adelante      我らは前進する
como junto a ti seguimos   一丸となってあなたの後に続く
y con Fidel te decimos:    そしてフィデルとともにあなたに言おう
!Hasta siempre, Comandante!  永遠(とわ)なる司令官!
by sylphid-mave | 2010-04-15 06:10 | 音居間Latin | Comments(0)