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sylphid

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Mañana será otro día

2010年 04月 01日 ( 1 )

昨日はブルームーンでしたが、福岡はあいにくの雨模様でした。
ざんねん。
それはさておき、ホットなラテンのラブソングのシリーズが終わっちゃいまして今日から第8章。。
ラテンアメリカの真実をお聴きください。。
「ラテン音楽 名曲 名演 名唱 ベスト100」
第8章 
ラテンアメリカの真実がみえる10曲-アルゼンチン-
①-Canción del derrumbe indio-
第8章の最初の曲は「亡びゆくインディオの哀歌」。
現在のラテンアメリカは大別すると三つの民族から成り立っているといえます。
ひとつは、侵略者西欧人。
ふたつめは、侵略者西欧人に奴隷として連れてこられた黒人
みっつめは、先住民インディオ。

以前、サウダージの話をさせてもらったときは、祖国から無理矢理連れてこられて帰ることが出来ない黒人の哀しみにふれました。ではここ中南米で一番悲惨な運命を背負わされたのは誰だったでしょうか。。それはいうまでもなく、先住民インディオ達だった。。
-------------------------------引用---------------------
 ラテンアメリカの先住民にとって、ヨーロッパからやってきた白人達は残酷な征服者というだけではなく、文字通り疫病神だった。つまりヨーロッパ人はインフルエンザ、はしか、あるいは天然痘といったウイルス性の流行病を持ち込んできたが、中南米に以前から暮らしてきた人たちはそれに対する免疫が全くなかったため、最悪の事態がおこったのだ。しかも自分たちの食糧を奪われて栄養状態がよくない。また過酷な労働を強いられて体の抵抗力がなかったことも悲劇を大きくした。たとえば、増田義郎氏の著書『物語ラテンアメリカの歴史』(中央公論社刊)によれば、ペルーの先住民の人口は1570年初期の統計で約130万人だったのが、1620年代までに約70万人になっていたという。しかも征服が始まった1532年から1570年まで『大幅な人口減少がおこっているから、かりに征服前の人口を400万とすると、その83パーセントが失われたことになる。インカ帝国の人口を最大限に見積もった場合、1500万という数字が出ているので、これを基準とすれば、じつに95パーセントの人口が失われたわけである』と増田氏はなんとも戦慄的なことを記している。南米のごく一部だけで、こうなのだから、あとは推して知るべしである。
 こうした予備知識にふれた上で、この歌に耳を傾けてみることをお勧めしたい。アルゼンチンのトゥクマン出身のフェルナンド・フィゲレード・イラマインが1940年代に作ったカルージョの曲であるが、ワイニョの風味を加味して演唱されることもある。「心のそばにいて/そばにいてほしいの/チャランゴよ/やさしい音声のチャランゴよ/泣かせておくれ/もう私には何も残っていない」という、始まりからして切ない。そもそもインカの時代にチャランゴなど存在しなかったのだ。そのチャランゴに泣きすがるしかすべがないとは、なんという皮肉だろう、といつも思う。
 ラストはもう涙ものだ。「大きくて幸福な/太陽の帝国/それを白人たちは奪っていった/チャランゴよ/戦いに敗れ/私の民族の血は絶える/他の文明に滅ぼされて/チャランゴよ/やさしい音声のチャランゴよ」
 先住民の嘆き節といえばそれまでだが、一度は聴いて胸に痛みを感じるのも悪くない。
----------------------引用終わり----------------------
この章、「ラテンアメリカの真実がみえる10曲」では竹村さんの本からの引用が増えそうです。歌は、喜び、哀しみ、希望、挫折、、、心の叫び。ラテンアメリカの人々が何を思い歌うのか少しでも感じ取れればと思います。。。

竹村さんのお薦め
Cristina y Hugo - Cancion del derrumbe indio

メルセデス・ソーサは淡々としすぎてるかな。しかし名唱。。

by sylphid-mave | 2010-04-01 06:15 | 音居間Latin | Comments(0)