世界一の不良バンド「サンタナ」誕生
今日は私的にサンタナのことを
1969 Santana
サンタナデビュー。
私は、小学五年生。
流石にリアルタイムには聴いていません。
ラテンとロックの融合。衝撃のデビューだったようで。
カルロスのギターよりグレッグのキーボードが印象に残ります。
《ソウル・サクリファイス》 ウッド・ストックで観衆を昇天させた曲
《トリート》
《ジンゴー》
1970 abraxas
ブラックマジックウーマン、出世作ですね。
このアルバムから以降、あのカルロスの泣きのギターが聴けます
「鳥は 卵の中から 抜け出ようと戦う。 卵は世界だ。
生まれ出ようと欲するものは、一つの世界を破壊しなければならない。
鳥は、神へ向かって飛ぶ。神の名は、ABRAXASという。」
ヘルマン・ヘッセ「デミアン」より
ヘッセのデミアンを読んだときひょっとしてこれ!!ってチョット感動したことを覚えています。
《僕のリズムを聞いとくれ》
《マザーズ・ドーター》
《君に捧げるサンバ》
あえて、ブラックマジックウーマンをあげないひねくれ者です。
今、ブラックマジックウーマンをフリート・ウッド・マックの曲だって知ってる人いるのかな?
1971 Santana(III)
当時16歳の天才ギタリストニール・ショーンとのツインリード。
世界一の不良バンド最期の作品。
ヒットしたアブラクサスの次のアルバムだった事もあってあまり話題にはならなかったようだけど
不良の道を踏み外す前の最高傑作だと私は、思うのですが。
(ハッパの匂いが漂ってきそうなやばいアルバム)・・・などと感じていたのは私がず~と大人になってからです。決してリアルタイムではありません。
SantanaⅢといわれていますが、タイトルは1作目と同じ「SANTANA」。
ジャケットには、アルバム名どころか、サンタナのロゴも、CBSのロゴも入っていません。
サンタナの作品中最もパワフル、リズムの洪水、怒濤のサウンド。グレッグの熱いオルガン、カルロスとニールのツイン・リード思わず息をのんでしまう。ヤッパ一番好きなアルバムです。
《孤独のリズム》
《タブー》
《グアヒーラ》
1972 Carlos Santana & Buddy Miles! Live!
不良最期の1枚。
《イビル・ウェイズ》
1972 Caravanserai
はじめて買ったサンタナのアルバムがこれでした。
当時は、虫の音にわくわくどきどきしながら聴いていました。
不良バンドから、大人のバンドへ。カルロス自身もメンバーも転換期を迎えた作品。
ちょっとおとなしくなっちゃったけど。扇情的ラテンパーカッション、官能のギター健在です。
究極の最高傑作といってる人も多い作品(と言う言い方は、私はそうは思っていないと言うことで(^O^))
でも、ニールのギターが素晴らしいし、スケールの大きなサウンドは圧巻です。
不良卒業アルバム。と同時にグレッグとニールはカルロスの元を離れていきました。
その後はご存じ〈ジャーニー〉結成です。
《ストーン・フラワー》
《リズムの架け橋》
《果てしなき道》
1973 Love, Devotion & Surrender
不良の道を踏み外してしまった、記念すべき作品。
ヒンズー教の導師スリ・チンモイからカルロスはデバ・ディープ、競演しているジョン・枕不倫はマハビシュヌの名前を与えられ、文字通り「魂の兄弟達」の作品。不良が恋しくチョット退屈に感じた。
1.至上の愛、2.ネイマ、3.神聖なる生命、4.神の園へ、5.瞑想
曲名からも想像つくようにコルトレーンに傾倒したアルバム。
マクラフリンのあきれるほどのテクニック、カルロスの感性。
今聴きなおしたら良さがわかるかな?
1973 Welcome
真っ白のジャケットが当時のカルロスの精神性を現している。と思った。。。だけ。
精神世界へようこそ・・・って意味かな。
1974 Lotus
3枚組6300円は子供には高すぎ。高校生の時、友達がLPを持っていて(当時本格的ステレオ録音ができると評判だった)ソニーのデンスケと録音テープを一緒に貸してもらって聴きまくった。その後一大決心をしてLPを購入。横尾忠則デザインのバカでかい(22面)ジャケットを畳に広げて眺めながら聴いていた。自分もスリ・チンモイの精神世界に浸っている気になっていた。カルロスに習ってジャケットに向かって〈合掌〉したこともあったっけ。
もう不良の面影はない。
黙祷からアリス・コルトレーンの〈家路〉(注)へ。期待をふくらませつつ穏やかな導入部。
後は怒濤の音の洪水です。スリ・チンモイの教えに傾倒し優等生になってしまったサンタナですが、その音は、まさに、陶酔の2時間。
《果てしなき道》
《フリーアンンジェラ》
《ソウサリートのサンバ》
《ネシャブールの出来事》
残念ながらレコードは、もうありません。CDを持っていますが、曲順も変わっていて、何よりあのどでかいジャケットをもう見ることができません。(T_T)
(注)(:小学校の下校の音楽でおなじみの〈家路〉ですが。ここではドボルザークの〈家路〉というより、アリス・コルトレーンのアレンジの〈家路〉といった方がいいと思います。カルロスもそのつもりの選曲だと思うのですが。:)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・つづく。。