誰彼我莫問九月露沾乍君待吾
相変わらず太陽は汗をかくほどの日差しを注いでいますが、
肌に触れる空気はひんやりと涼しさを感じさせる季節です。
やっと、秋かなぁって感じですね。
今日は旧暦九月四日です。
この季節になるといつもこの歌を思い出す・・
そして、この歌を取り上げるのはもう5回目。
毎年、毎年ワンパターンですねぇ。好きなんですよ。この歌も・・・・
万葉集10巻 秋相聞 五首 柿本人麻呂より
第2240番歌。
たそかれと我を名問ひそ長月の露にぬれつゝきみまつわれを
誰彼我莫問九月露沾乍君待吾
*誰彼(たそかれ)、あれは誰か。
夕暮を「たそかれ時」(黄昏時)と呼ぶ所以です。。
「黄昏時」普段何気なく使っているこの言葉は人麻呂のこの歌が出自です。
---あの人が訪ねてくるその日。待ちきれずにおもてにたつ。
秋の夜露に足元が湿る夕暮れ時、人影が見えてくる。誰だろう?あの人かも---
あの人と過ごせる夜に胸を躍らせ夕暮れ時に人影を待つ。
そんな待ち遠しい時が誰彼時(たそがれ時)。。。
夕焼けが黄金色に空を染める時(黄昏時)も美しいですが、
私は誰彼時(たそがれどき)に心惹かれます。
秋は、人恋しさも一入でしょうか。。。
五十路を越えた親父には似合わないかもですが、
心だけでもいつまでも枯れずに痛いものです。。。。
黄金色に輝く澄み渡った空。。
夕暮れが美しい季節になります。。
写真は、四年前太宰府政庁跡地で撮った写真の使い回しです。。
この頃は、毎週のように日が暮れるまでここで飛行機を飛ばしていたような気がします。。
最近は、飛行機を飛ばしたいという情熱は衰えていないのですが・・・
いかんせん、なかなか思うように時間がとれませんね。。
まぁ、そのうち・・・・そのうち