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Mañana será otro día

ま日長く 戀ふる心ゆ 秋風に 妹が音聞こゆ 紐解き行かな

10 2016 真氣長 戀心自 白風 妹音所聴 紐解徃名
     まけながく こふるこころゆ あきかぜに いもがおときこゆ ひもときゆかな
     ま日長く 戀ふる心ゆ 秋風に 妹が音聞こゆ 紐解き行かな

     (幾日もずっと恋焦がれてきた心に、
      吹く秋風に乗ってあの子の気配が聞こえてくる。
      さあ、衣の紐を解いて行こう。)


ついに、川を渡りきった牽牛の息せき切った思いです。
岸に着くやいなや織姫のもとに急ぐ牽牛の心。
「秋風に 妹が音聞こゆ・・」が、素敵ですね。。。
に、対して「紐解き行かな」は、実に露骨。。。。
まぁ、男の本音でしょうかねぇ。。。。。



ところが、出典未詳歌ですが
2048番歌にこんな歌があります。
牽牛を川岸で待つ織姫の歌です。

10 2048 天漢 河門立 吾戀之 君来奈里 紐解待
     あまのがは かはとにたちて あがこひし きみきますなり ひもときまたむ
     天の川 川門(かわと)に立ちて 我が恋ひし 君来ますなり 紐解き待たむ

     (天の川の渡し場に佇んでは私が恋いつづけてきたあの方が、
      いよいよいらっしゃるらしい。
      着物の紐を解いてお待ちしよう。)

織姫もおんなじことを思っているようで。
どんなに素敵な恋心も、
つまるところ、、、、、そういうことのようですね。。

おおらかで、情熱的な 万葉人。。。
好きですねぇ。。。。。
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by sylphid-mave | 2008-07-05 08:17 | 柿本人麻呂 | Comments(0)