人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

sylphid

sylphid.exblog.jp

Mañana será otro día

《悲しみのミロンガ》「ラテン音楽名曲名演名唱 ベスト100」

「ラテン音楽 名曲 名演 名唱 ベスト100」
第5章 
聴くほどに味わいが深まる永遠の名演10曲-アルゼンチン-
②-Milonga triste-
1937年、タンゴの名曲
-------------------引用---------------------------
この曲はミロンガ・カンペーラ(田舎ふうのミロンガ)と形式名が指定されているから、片田舎の物語、それもおそらくまだティーンエイジャーの男女の物語のようだ。エプロン姿のおさげ髪の娘にやにわに男がキスをするのだが、おどろいた彼女は彼をぶつ。沈黙のままの気まずい空気が流れるなか、彼は彼女を傷つけたことを後悔し、ふたりはそれきり会うことはなかったという単純なストーリーである。アルベルト・ゴメスがまず唄い、メルセデス・シモーネも取り上げたことから大ヒットとなった。ずっとあとになって、ヒナマリア・イダルゴも唄った。だが、この曲を聴くには、ウーゴ・ディアス(1927~1977)のハーモニカによる演奏がいちばんだ、とぼくは思う。『タンゴ・レッスン』に使われていたのも彼の演奏だ。(注:前述に『タンゴ・レッスン』にふれたくだりあり。)ちなみに、歌詞など知らずに、彼の演奏を聴いてみるといい。若い男女の淡くてほろ苦い恋物語という低い次元を脱し、まるで人間であることの哀しみ、存在することの苦しみを表現するかのような深い演奏に、ぼくは魂が揺さぶられるような思いがするのだ。
----------------引用終わり------------------------
私も Milonga tristeは Hugo-diazの ハーモニカが一番好きです。
始めて彼の演奏をCDで聴いたときは、なんてがさつな演奏なんだろうっと感じたものでした。激しい息づかい、うめくような声、ガチャガチャと多分ハーモニカと歯があたってるんじゃないかと思うような音。その全てが聞こえてきます。すぐに飽きてしまって、聴かなかったのですが、なんだか耳に残って。。。半年位してからだったかなぁ、気になって聴き直してみたら、・・・・・感動しました、体中に鳥肌が立つほどに。。竹村さんが言われたように魂が揺さぶられるような感動でした。。

ぜひ、ウーゴ・ディアスの演奏で聴いてみてください。
一度聴かれて、お気に召さないようでも、もし心のどこかにでもその音が残っているようでしたら、しばらく経って聴き直してみては如何でしょう。ウーゴの虜になってしまうかも・・・・・・・
by sylphid-mave | 2010-03-05 06:17 | 音居間Latin

by かぁ