《ワ・ヤ・ヤイ》「ラテン音楽名曲名演名唱 ベスト100」
第3章
ラテンアメリカ諸国を代表する10大名曲-ボリビア-
①-Wa Ya Yay-
ボリビアのネオ・フォルクローレ LOS KJARKASのWa ya yay
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・・・・・・・84年の世界歌謡祭に参加の形で、ロス・カルカスが初来日。おまけに銀座のガスホールで内々に彼らのミニ・コンサートも実現。『ワイ・ワイ・ワヤ・ヤヤヤ・ワイ・ワ・ヤ・ヤ・・・・・・』と、聴きなじんだメロディが会場に流れると、期せずして唱和する声がわきあがった。感動的な瞬間だった。
その翌日だったか、ロス・カルカスのメンバー全員にインタビューする機会に恵まれ、ぼくが真っ先に尋ねたのはこの曲名の意味だった。すると、作者のウリーセス・エルモサがすかさず答えた。「もともとは、ああ悲しいという意味のアイマラ語だ。でも、何千年もの歴史のある言葉なんだ。女たちは皆、ワ・ヤ・ヤイと唄ってきたんだ。ケチュア語ではかなり昔から詩が作られていたんだが、アイマラには歌詞はなかった。征服されて禁じられていたからだ」
つまりアイマラの女たちは悲しみも喜びもワ・ヤ・ヤイとスキャットで表現するしかなかったのだ。その説明にぼくは感銘をおぼえたが、ボリビアで新しい歌を作るときには、そうした史実を探求し、それに基づいて曲を作ることは誰もがやっていることだとも。ぼくは悲しかった。沖縄をのぞいて、伝統音楽と現代のポップスがほとんど相関関係をもたない日本の状況からは、真の民族音楽は生まれないだろうと思ったからだ。
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前にも言ったけど、伝統音楽をないがしろにするこの国の流行歌からは文化は創造できない。
LOS KJARKAS - Wa ya yay