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Mañana será otro día

詠水江浦嶋子一首

万葉集をつらつらめくっていたら、
こんな歌がありました。
高橋虫麻呂の歌。
これって元は浦島伝説だよね。

水之江の浦の島子を詠む一首
1740 春の日の霞めル時に 住吉(すみのえ)の 岸に出で居て 釣り舟の とをらふを見れば いにしへの ことぞ思ほゆる 水之江の 浦の島子が 鰹釣り 鯛釣りほこり 七日まで 家にも来ずて 海さかを 過ぎて漕ぎゆくに 海神の 神のおみなに たまさかに い漕ぎ向ひ 相とぶらひ 言成りしかば かき結び 常世にに至り 海神の 神の宮の 内のへの 妙なる殿に たづさはり ふたり入り居て 老いもせず 死にもせずして 長き世に 有りけるものを 世の中の 愚か人の 我妹子に 告りて語らく しましくは 家に帰りて 父母に 事も告らひ 明日のごと 我は来なむと 言ひければ 妹が言へらく 常世辺に 又帰り来て 今のごと 逢はむとならば この櫛笥 開くなゆめと そこらくに 堅めし言を 住吉に 帰り来たりて 家見れど 家も見かねて 里見れど 里も見かねて あやしみと そこに思はく 家ゆ出でて 三年の間に 垣もなく 家失せめやと この箱を 開て見れば もとのごと 家はあらむと 玉櫛笥 少し開くに 白雲の 箱より出でて 常世辺に たなびきぬれば 立ち走り 叫び袖振り 臥いまろび 足ずりしつつ たちまちに 心けうせぬ 若くありし 肌も皺みぬ 黒くありし 髪も白けぬ ゆなゆなは 息さへ絶えて 後つひに 命死にける 水之江の 浦の島子が 家ところ見ゆ

浦島伝説は雄略略記二十二年(478)に秋七月に、丹波の国余社郡の管川の人、端江浦嶋子、舟に乗り手釣りす。遂に大亀を得たり。たちまちに女となる。是に、浦嶋子、たけりて婦にす。相したがいて海に入る。蓬莱山に至りて、ひじりをめぐりみる。・・・・・・・・とあります。
季節は七月のお話のようですね。。但し秋七月ですけど。。

自分だったら美女に出会えて病まず老けず酒池肉林出来るなら、帰りたいなんて思わないかもな~~なんて。。

つらつらめくっている万葉集は伊藤博「万葉集釈注」です。
時々図書館から借りてきてめくったり枕にしたりしています。
分厚くて難しそうな本ですが、私でも斜め読み位なら出来ます。
どっかで見かけたら手に取ってみたらお勧めです。




詠水江浦嶋子一首 
春日之 霞時尓 墨吉之 岸尓出居而 釣船之 得乎良布見者 古之 事曽所念 水江之 浦嶋兒之 堅魚釣 鯛釣矜 及七日 家尓毛不来而 海界乎 過而榜行尓 海若 神之女尓 邂尓 伊許藝・ 相誂良比 言成之賀婆 加吉結 常代尓至 海若 神之宮乃 内隔之 細有殿尓 携 二人入居而 耆不為 死不為而 永世尓 有家留物乎 世間之 愚人乃 吾妹兒尓 告而語久 須臾者 家歸而 父母尓 事毛告良比 如明日 吾者来南登 言家礼婆 妹之答久 常世邊 復變来而 如今 将相跡奈良婆 此篋 開勿勤常 曽己良久尓 堅目師事乎 墨吉尓 還来而 家見跡 宅毛見金手 里見跡 里毛見金手 恠常 所許尓念久 従家出而 三歳之間尓 垣毛無 家滅目八跡 此筥乎 開而見手齒 如本 家者将有登 玉篋 小披尓 白雲之 自箱出而 常世邊 棚引去者 立走 ・袖振 反側 足受利四管 頓 情消失奴 若有之 皮毛皺奴 黒有之 髪毛白斑奴 由奈由奈波 氣左倍絶而 後遂 壽死祁流 水江之 浦嶋子之 家地見
はるのひの かすめるときに すみのえの きしにいでゐて つりぶねの とをらふみれば いにしへの ことぞおもほゆる みづのえの うらしまのこが かつをつり たひつりほこり なぬかまで いへにもこずて うなさかを すぎてこぎゆくに わたつみの かみのをとめに たまさかに いこぎむかひ あひあとらひ ことなりしかば かきむすび とこよにいたり わたつみの かみのみやの うちのへの たへなるとのに たづさはり ふたりいりゐて おいもせず しにもせずして ながきよに ありけるものを よのなかの おろかひとの わぎもこに かたりていはく しましくは いへにかへりて ちちははに こともかたらひ あすのごと われはきなむと いひければ いもがいへらく とこよへに またかへりきて いまのごと あはむとならば このくしげ ひらくなゆめと そこらくに かためしことを すみのえに かへりきたりて いへみれど いへもみかねて さとみれど さともみかねて あやしみと そこにおもはく いへゆいでて みとせのからに かきもなく いへうせめやと このはこを ひらきてみてば もとのごと いへはあらむと たまくしげ すこしひらくに しらくもの はこよりいでて とこよへに たなびきゆけば たちばしり さけびそでふり こいまろび あしずりしつつ たちまちに こころけうせぬ わかくありし はだもしわみぬ くろくありし かみもしらけぬ ゆなゆなは いきさへたえて のちつひに いのちしにける みづのえの うらしまのこが いへところみゆ
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by sylphid-mave | 2009-07-24 06:05 | 万葉のこと | Comments(0)